おおかみこどもの雨と雪 みてきたーーー


金曜にサマーウォーズを(あらかた)見て


で、本日見てきました、おおかみこどもの雨と雪

いやぁ、よかったよかった。




率直に言うと、”おおかみこども”が13歳になるまでのドキュメント映画となってた。

母(花)が死に別れた夫(おおかみおとこ)との間にできた二人の子(雪と雨)を育てるというお話。

ただ、普通の子どもと違うのは、雪と雨はおおかみこどもということで、人間にもおおかみにもおおかみにんげん(半獣人みたいな)になれるということ。

基本的には理性が働いているうちは人間で、怒りだとか野生だとかあるいはなりたい時におおかみになれる(らしい)

その、「おおかみにんげんって何?」という疑問と「(赤ん坊的ないみで)子どもってなに?」という疑問をずっと抱きつつ、
持ち前の前向きさと(チート能力と)包括力でぐいぐい育てる花
その時には夫は他界、しかし頼れる人間はどこにもおらず、孤独。
不安も焦りもあっただろうけど、なんとか乗り越えていく花

最終的に「子どもたちにやりたいことをやらせたい」という夫婦の願いを達成するために奮闘し続ける……という話


どこにでもあるような大きなアクションだとか恋愛だとか、そういうケバい部分はほとんどなく、

苦労と挫折と笑顔をおりまぜながら、淡々と雨と雪の姉弟の成長を見た映画。

まさしくドキュメントだった。

映画が13歳ほどで終わってしまったから、その後の進路もすごく気になるところ。

人として生きる雪とおおかみとして生きる雨。
同じ体を持ちながらも相反する道をそれぞれ進んだ二人はどう生きていくのかが気になって仕方がない。

そして、花さんはどうするのか。

ほんと、2時間で終わるのが惜しい作品だった。








他の映画とは構成だの雰囲気だのが違う感じがした。
……というよりも、しっかりと飛ばすところは飛ばし、力を入れたいところは念入りに表現する、
まさしく総集編みたいなよいつくりだった
(この映画なら、普通に映画でなくアニメ作品として売り出すことも可能だっただろう)

グロい表現こそあれど、くどい表現はほとんどなく、見ていていつのまにか映画が終わっていた感じ。

終わった直後の感想としては、「浄化」

彼が演出したかったことを、音と映像とで必要以上に表現されてたことに素直に感動した。
(そのせいで暗転が少し多かったような気もするが)


あぁ、こういう見てよかったと思える作品が増えたらいいなぁ。


追伸1
じじいのツンデレがガチテンプレすぎて惚れた。

追伸2
花さんのさりげないチート能力がすごすぎてびびった。

追伸3
あの夫は何をしてたんだろね。

追伸4
声優さんに関しては特に何もいいません。
たとえ声優さんが頑張れなかったとしても映像と音とでなんとでもなります。