いばらの王-King of Thorn-、映画見てきた


以前、何となくブックオフで乱獲した際に買った『いばらの王』が


何故かKing of Thorとわざわざ英名の映画となって帰ってきた

(公式HPも日本語と英語とあるってことは……)



というわけでみてきた


(これ以降 ネタバレ入りまする)







ぶっちゃけ、予想以上にできが良かった


周りから原作レイプだとか、明らかな地雷だとか


とりあえずいい評価は全くなかったわけだが


実際みてみると、想像以上に形になってた



確かに原作と明らかに違う部分、むしろ正反対になっているといってもいい部分もあったけど



きちんと1作品として、頑張ってたと思う


一応いばらの王の最大の伏線兼オチである、カスミとシズクの関係が
誰でも分かるようにきちんとネタばらしがあったところは大正解だと思う

ぶっちゃけ、その点に関しては原作以上に分かり易かったし
(逆を言えば少し表現がくどいような)



ではここから、 俺が思ったことを何の脈略もなくレビューをば



まずはストーリーラインについて、、

原作では、 マルコとかの人との因縁と、シズクとカスミの姉妹愛の両方がメインになっていたけど


映画では、完全にシズクとカスミの姉妹愛のみに着目していたおかげで、
ストーリーとしてはまとまりやすくなったんじゃないかな? と思う


(マルコが全球キャラから、半球キャラになってたおかげで過去の描写が少なくて済むし、
 っつか、基本的に過去話があったのはカスミのことだけだし)




おかげで、意味不明なところが多々増えてしまったのも事実だけど 仕方ないんじゃないかと思う

付け加え、、姉妹愛をテーマにしてるおかげか

心なしかストーリー全体が清らか……というわりにはかなりグロテスクだけど、

原作と比べると大分美しさが出た様な気がした



ちなみに原作では無理矢理にでもハッピーエンドに持って行こうとしたけど

今回はハッピーエンドというにはかなりズタボロなエンド。


結局生き残ったのは二人だし、

メデューサは無くなったかもしれないけど世界は大混乱まっただ中
(何でイバラが石化したのかも分からないし。ALICEが崩壊したからシステムが維持出来ないからなのか?)


どう考えてもお先真っ暗で、 何となくアメリカ人が好きそうな感じになってる




ま、 俺はかなり好きですがね



ふぅ




次に各キャラ(一部)について


今作、映画としてリメイクされる際に最も被害を受けたのは

間違いなくマルコだろね。


マンガを読んでる人なら、何となく 「あぁ」って思う感じだが

これだけみた人から見れば


「ご都合キャラ?」

「結局何者?」


ぐらい、意味の分からないキャラで終わってた。

(言動も序盤から不安定だったし)



しっかりカスミを守って、 っつかストーカーのごとくカスミを守っていながら、


結局カスミとはキス一つ無く終わる。


一応刷り込みっぽいことがあったみたいな表現はあったけど

それが分かってからも守ってたあたりをみると




……ほんとにただのお人好し?




個人的には、死に際に

「お前に一目惚れしたんだよ」  だとか


「お前のこと、嫌いじゃねぇな」


ぐらいの一言を言ってくれれば良かったなと思う 

なんか惜しい






そして、 今回最も株があがったのは、 間違いなく


ロン




結局石化しちゃうけど 



きちんと活躍の場があって、 (俺の中で)株が急上昇したと思います

まさかっwwww


と顔が少し歪んだきがするが、 


まぁ、かっこよかったんだから仕方がない






とりあえず、全体を通してみて、 普通に出来た作品だと俺は思う


序盤の序盤からぐんぐん伏線を張りまくって


そして、そのほとんど(全てじゃない気がする)を回収しきったのは


まさに快挙に相応しいかと

本当にどうでもいいだろう、初っぱなの石化死体にも伏線をはっつけるのは少しやり過ぎな気もするが


手首の後とか、監視カメラとか、(ほのかに見える)イバラとか、

なんつーか、後々伏線になるんだろうなぁと思うと


最初っから最後までずっと興奮が止まりませんでした。



また機会があれば、もう一度二度ほど見てみたいと思う




ほんと、よかったぜ




追伸

何故か荊姫のストーリーを準えてストーリー展開が行われたけど

あれは必要だったのか?


確かにわかりやすかったっちゃ分かり易かったが


俺はそもそも荊姫を知らない訳で……